リモートワークでVPNが必要な5つの理由【在宅勤務のセキュリティ対策】
リモートワーク・在宅勤務でVPNが必要な理由を5つに分けて解説。情報漏洩リスクの回避、社内ネットワークへの安全なアクセス、フリーWi-Fiの保護など、テレワーク時代に欠かせないVPN活用法を紹介します。
VPN Navi編集部
VPN・セキュリティの専門メディア
目次7セクション
コロナ禍をきっかけに急速に普及したリモートワーク。2026年現在も多くの企業がハイブリッドワークを導入し、自宅やカフェなどオフィス外で働くスタイルが定着しています。
しかし、働く場所が自由になった一方で、セキュリティリスクは確実に増加しています。IPA(情報処理推進機構)の調査では、テレワーク関連のセキュリティインシデントが年々増加傾向にあり、個人の対策が不十分なケースが多いと指摘されています。
そこで重要になるのがVPN(仮想プライベートネットワーク)です。この記事では、リモートワークでVPNが必要な5つの理由と、在宅勤務に最適なVPNの選び方を解説します。
VPNの基本的な仕組みについては「VPNとは?仕組みと必要性を初心者向けにわかりやすく解説」をご覧ください。
リモートワークでVPNが必要な5つの理由
理由1:自宅Wi-Fiの通信を暗号化して情報漏洩を防ぐ
自宅のWi-Fiは安全だと思いがちですが、実はリスクが潜んでいます。
- ルーターのファームウェアが古いまま放置されている
- Wi-Fiパスワードが初期設定のままで弱い暗号化方式(WEP等)を使っている
- 近隣からの不正アクセスの可能性がある
VPNを使えば、自宅Wi-Fiの暗号化が弱くても、VPN側の強力な暗号化(AES-256)が通信を保護してくれます。データが万が一傍受されても、内容を解読されることはありません。
理由2:社内ネットワークへ安全にリモートアクセスできる
オフィスにある社内システムやファイルサーバーに、自宅からアクセスする必要がある方は多いでしょう。VPNを使えば、インターネット経由でも社内ネットワークに安全に接続できます。
企業が自社で構築する「法人VPN」の他に、個人向けの商用VPNサービスでも以下のメリットがあります。
- IPアドレスを固定・変更して、社内システムのIP制限をクリアできる
- 通信の暗号化により、リモートデスクトップやクラウドツールの利用が安全になる
- 地理的制限のある社内サービスにもアクセス可能
理由3:カフェ・コワーキングスペースのフリーWi-Fiを安全に使える
リモートワークの魅力の一つが「好きな場所で働ける」ことですが、カフェやコワーキングスペースのフリーWi-Fiはセキュリティリスクの温床です。
フリーWi-Fiで起こりうる主な攻撃には以下があります。
| 攻撃手法 | 内容 | 被害例 |
|---|---|---|
| 中間者攻撃 | 通信を傍受・改ざんする | ログイン情報の盗難 |
| Evil Twin | 偽のWi-Fiスポットを設置 | 全通信の監視 |
| パケットスニッフィング | 暗号化されていない通信を盗聴 | メール内容の漏洩 |
| セッションハイジャック | ログイン済みセッションを乗っ取る | アカウント不正利用 |
フリーWi-Fiのリスクについて詳しくは「フリーWi-Fiの危険性とVPNによるセキュリティ対策」もあわせてお読みください。
理由4:ビデオ会議やクラウドツールの通信を保護できる
リモートワークではZoom、Google Meet、Microsoft Teamsなどのビデオ会議が日常的に使われます。また、Google Workspace、Slack、Notionなどのクラウドツールを通じて機密情報のやり取りも頻繁に行われます。
これらのツール自体にも暗号化機能はありますが、VPNを併用することで二重の保護がかかります。
- ビデオ会議の内容が第三者に傍受されるリスクを低減
- ファイル共有時のデータ漏洩を防止
- チャットの内容がISP(インターネットプロバイダ)に記録されることを防止
- 接続元のIPアドレスを隠してプライバシーを確保
理由5:海外出張・ワーケーション時にも日本のサービスを使える
リモートワークの延長で、海外からの勤務やワーケーションを行う方も増えています。しかし、海外から日本のウェブサービスにアクセスすると、ジオブロック(地域制限)に引っかかることがあります。
VPNを使えば、日本のサーバーに接続して日本のIPアドレスを取得できるため、以下のサービスが海外からでも利用できます。
- 銀行やネット証券のオンラインサービス
- Netflix日本版、TVer、ABEMAなどの動画配信サービス
- 日本限定のウェブサービスやアプリ
- 国内のニュースサイト(海外からアクセス制限があるもの)
リモートワーク用VPNの選び方:4つのチェックポイント
すべてのVPNがリモートワークに向いているわけではありません。仕事で使うVPNを選ぶ際は、以下の4つのポイントを確認してください。
1. 通信速度が速いこと
ビデオ会議や大容量ファイルの送受信では、通信速度が極めて重要です。VPNは暗号化処理のため速度が低下しますが、優れたVPNは元の速度の80~90%を維持できます。
おすすめプロトコル:WireGuardベースのプロトコル(NordVPNの「NordLynx」など)は、従来のOpenVPNより2~3倍高速です。
2. ノーログポリシーが明確であること
仕事の通信内容がVPN事業者に記録されていては意味がありません。第三者機関による監査を受けたノーログポリシーを持つVPNを選びましょう。
主要VPNの監査状況は以下のとおりです。
| VPNサービス | 監査機関 | ノーログ証明 |
|---|---|---|
| NordVPN | PwC(4回実施) | 監査済み |
| ExpressVPN | PwC、KPMG | 監査済み |
| Surfshark | Deloitte | 監査済み |
3. 同時接続台数が多いこと
リモートワークでは、PC・スマホ・タブレットなど複数デバイスを使い分けるのが一般的です。1つのアカウントで複数台を同時接続できると便利です。
| VPNサービス | 同時接続台数 |
|---|---|
| Surfshark | 無制限 |
| NordVPN | 10台 |
| ExpressVPN | 8台 |
4. 安定したサーバーネットワーク
仕事中にVPN接続が頻繁に切れるようでは業務に支障が出ます。世界中に多くのサーバーを展開しているVPNは、混雑を避けて安定した接続を維持しやすくなります。
リモートワークにおすすめのVPN 3選
以下の3サービスは、いずれもリモートワークに必要な要件を高いレベルで満たしています。
1位:NordVPN — 速度とセキュリティのベストバランス
- 月額:$3.09~(2年プラン)
- サーバー数:118カ国7,000台以上
- 同時接続:10台
- 特徴:独自プロトコル「NordLynx」による業界最速レベルの通信速度。二重VPN(Double VPN)機能で機密性の高い通信も安心。
詳しくは「NordVPN徹底レビュー」をご覧ください。
2位:ExpressVPN — 安定性重視ならこれ
- 月額:$4.99~(2年プラン)
- サーバー数:105カ国3,000台以上
- 同時接続:8台
- 特徴:独自プロトコル「Lightway」による高速・安定接続。94カ国に分散したサーバーで、海外出張時にも安定した接続を確保。
詳しくは「ExpressVPN徹底レビュー」をご覧ください。
3位:Surfshark — コスパ重視&デバイス無制限
- 月額:$2.19~(2年プラン)
- サーバー数:100カ国3,200台以上
- 同時接続:無制限
- 特徴:デバイス接続数が無制限で、家族やチームでの共有に最適。業界最安級の価格ながら、セキュリティ機能は充実。
詳しくは「Surfshark徹底レビュー」をご覧ください。
無料VPNはリモートワークに使えるのか?
結論から言うと、仕事用途に無料VPNは使うべきではありません。
無料VPNには以下のリスクがあります。
- 通信速度が遅い:帯域制限があり、ビデオ会議がカクつく
- データ量に上限がある:月間500MB~数GBで制限される
- ログを記録している可能性:無料のビジネスモデルとしてユーザーデータを販売しているサービスも
- セキュリティが弱い:暗号化レベルが低い、マルウェアが含まれるケースも報告あり
- 接続が不安定:業務中に頻繁に切れる
無料VPNの具体的なリスクについては「無料VPNの危険性」で詳しく解説しています。
リモートワークでのVPN設定手順(NordVPNの例)
VPNの設定は難しいイメージがあるかもしれませんが、実際は5分もあれば完了します。
ステップ1:VPNアプリをダウンロード
NordVPNの公式サイトからアプリをダウンロードします。Windows、Mac、iOS、Android、Linuxに対応しています。
ステップ2:アカウントを作成してログイン
メールアドレスを入力し、プランを選択してアカウントを作成します。
ステップ3:サーバーに接続
アプリを起動し、「クイック接続」ボタンを押すだけで、最適なサーバーに自動接続されます。日本のサーバーに接続したい場合は、地図上の日本をタップするか、サーバーリストから選択できます。
ステップ4:キルスイッチを有効にする
設定メニューから「キルスイッチ」を有効にしておきましょう。VPN接続が万が一切れた際に、インターネット接続ごと遮断してデータ漏洩を防いでくれます。
これで設定は完了です。以降は、PCやスマホを起動するたびにVPNアプリを立ち上げて接続するだけで、安全にリモートワークを始められます。
よくある質問(FAQ)
Q: 会社がVPNを提供している場合、個人のVPNは不要ですか?
A: 会社のVPN(法人VPN)は社内ネットワークへのアクセス用です。社外でのインターネット閲覧やフリーWi-Fi利用時の保護には、個人向けVPNの併用がおすすめです。ただし、会社のセキュリティポリシーを確認した上で利用してください。
Q: VPNを使うと仕事の効率が落ちませんか?
A: 高品質なVPN(NordVPN、ExpressVPN等)なら速度低下は10~20%程度で、通常の業務に支障はありません。ビデオ会議も問題なく行えます。ただし無料VPNは大幅に速度が低下するため避けてください。
Q: スマホにもVPNは必要ですか?
A: はい。スマホで業務メールの確認やSlackの利用をしている場合、特にフリーWi-Fiに接続する際はVPNが必須です。主要なVPNサービスはPC・スマホ両方で使えます。
Q: VPNは常時オンにすべきですか?
A: リモートワーク中は常時オンを推奨します。特にフリーWi-Fi接続時は必ずオンにしてください。自宅の安全なネットワークで個人利用する際は、オフにしても問題ありません。
Q: 海外からリモートワークする場合、VPNで日本のIPアドレスを使えますか?
A: はい。NordVPN、ExpressVPN、Surfsharkいずれも日本に多くのサーバーを設置しており、海外から日本のIPアドレスで接続できます。日本のウェブサービスへのアクセスや、IPアドレス制限のある社内システムへのログインに活用できます。
まとめ:リモートワーク時代のVPNは「保険」ではなく「必需品」
リモートワークが当たり前になった今、VPNは一部のITリテラシーが高い人だけのツールではなくなりました。在宅勤務をする全てのビジネスパーソンにとっての必需品です。
VPNを導入することで得られるのは、以下のような安心感です。
- 自宅やカフェからでも安全に業務ができる
- 情報漏洩のリスクを最小限に抑えられる
- 海外出張時も日本と同じ環境で仕事ができる
- クライアントや会社に対してセキュリティ意識の高さを示せる
まだVPNを使っていない方は、30日間の返金保証が付いたサービスで、まずはリスクゼロで試してみてください。
どのVPNが自分に合っているかわからない方は、VPN NaviのAI診断ツールで30秒で最適なVPNを見つけられます。
NordVPN公式サイトを見る → | ExpressVPN公式サイトを見る → | Surfshark公式サイトを見る →