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ルーターにVPNを設定する方法|家中のデバイスを一括保護【2026年最新】

最終更新: 2026年03月21日

ルーターにVPNを設定して家中のデバイスを一括保護する方法を解説。ASUS・TP-Linkなど主要ルーターでの設定手順、NordVPN・ExpressVPNのルーター用ファームウェア、メリット・デメリットも紹介。

VPN Navi編集部

VPN・セキュリティの専門メディア

目次7セクション

「家にあるデバイスすべてをVPNで保護したいけれど、一台ずつ設定するのは面倒…」

そんな方におすすめなのが、ルーターにVPNを設定する方法です。ルーターレベルでVPNを設定すれば、そのルーターに接続するすべてのデバイス――スマホ、PC、タブレット、スマートTV、Apple TV、Fire TV Stick、ゲーム機まで――が自動的にVPN経由でインターネットに接続されます。

この記事では、ルーターにVPNを設定するメリット・デメリット、対応ルーターの選び方、主要ルーターブランドでの具体的な設定手順を詳しく解説します。

ルーターにVPNを設定するメリット

1. すべてのデバイスを一括保護

ルーターにVPNを設定すれば、そのネットワークに接続するすべてのデバイスがVPNで保護されます。デバイスごとにVPNアプリをインストールする必要がありません。VPNアプリを直接インストールできないApple TV、ゲーム機(PlayStation、Xbox、Nintendo Switch)、スマート家電なども保護対象に含まれます。

2. VPNの同時接続数を気にしなくてよい

通常のVPNサービスには同時接続台数の制限があります(NordVPNは10台、ExpressVPNは8台など)。しかし、ルーターへの接続は「1台分」としてカウントされるため、ルーター配下に何台のデバイスを接続しても問題ありません。

3. 一度設定すれば手間いらず

最初にルーターでVPNを設定すれば、以降はデバイス側での操作は一切不要です。Wi-Fiに接続するだけで自動的にVPN経由の通信になります。家族全員がVPNの仕組みを知らなくても、安全にインターネットを利用できます。

4. Apple TVやゲーム機でもVPNが使える

前述のとおり、Apple TVやゲーム機にはVPNアプリをインストールできません。ルーターレベルでVPNを設定すれば、これらのデバイスでも海外から日本の動画配信サービスを視聴できるようになります。

詳しくはApple TVでVPNを使う方法もご覧ください。

ルーターVPNのデメリット・注意点

速度への影響

ルーターのCPU性能がVPN処理のボトルネックになる場合があります。特に安価なルーターでは、VPN接続時にインターネット速度が大幅に低下することがあります。高性能なルーターやVPN専用ファームウェアを使用することで、速度低下を最小限に抑えられます。

サーバー切り替えの手間

デバイスにVPNアプリを入れている場合はワンクリックでサーバーを切り替えられますが、ルーターの場合はルーターの管理画面にアクセスして設定を変更する必要があります。頻繁にサーバーを切り替える用途には向きません。

初期設定の難易度

ルーターの管理画面での設定が必要なため、ネットワークの基本知識がある程度必要です。ただし、NordVPNやExpressVPNが提供する専用ファームウェアを使えば、設定はかなり簡単になります。

VPN対応ルーターの選び方

すべてのルーターでVPNが使えるわけではありません。以下のポイントを確認してください。

VPNクライアント機能があるか

ルーターの「VPNサーバー機能」ではなく、「VPNクライアント機能」が必要です。VPNクライアント機能を持つルーターであれば、外部のVPNサービスに接続できます。

対応プロトコル

OpenVPN、WireGuardに対応しているルーターが理想的です。特にWireGuardは高速で軽量なため、ルーターへの負荷が少なく、速度低下を最小限にできます。

おすすめのルーターブランド

ASUSルーター(おすすめ度:高)

ASUSの多くのルーターは、標準ファームウェアでOpenVPNクライアント機能を搭載しています。RT-AX86U、RT-AX88U、ROG Rapture GT-AX6000などの上位モデルが特におすすめです。AsusWRTファームウェアはVPN設定が直感的で、初心者でも扱いやすいです。

TP-Linkルーター

TP-Linkの一部モデル(Archer AXシリーズなど)もOpenVPNクライアントに対応しています。コストパフォーマンスに優れており、エントリーモデルとしておすすめです。

ExpressVPN Aircoveルーター

ExpressVPNが販売するVPN専用ルーターです。最初からExpressVPNが組み込まれており、セットアップが極めて簡単です。VPN設定に不安がある方には最適な選択肢です。

NordVPN対応ルーター

NordVPNは、FlashRoutersと提携して事前設定済みのルーターを販売しています。届いたらWi-Fiに接続するだけでVPNが使えます。

主要ルーターでのVPN設定手順

ASUSルーターでの設定手順(OpenVPN)

ASUSルーターはVPN設定が最も簡単なルーターの一つです。

ステップ1:VPNの設定ファイルをダウンロードする

  1. NordVPNまたはExpressVPNの公式サイトにログインします
  2. 「手動設定」または「ルーター設定」のページに移動します
  3. OpenVPNの設定ファイル(.ovpnファイル)をダウンロードします
  4. 日本のサーバーの設定ファイルを選んでください

ステップ2:ルーターの管理画面にアクセスする

  1. ブラウザでhttp://router.asus.com または 192.168.1.1 にアクセスします
  2. ルーターのユーザー名とパスワードでログインします

ステップ3:VPNクライアントを設定する

  1. 左メニューから「VPN」を選択します
  2. 「VPNクライアント」タブを選択します
  3. 「プロファイルの追加」をクリックします
  4. 「OpenVPN」タブを選択します
  5. 以下の情報を入力します:
- 説明: NordVPN Japan(任意の名前) - ユーザー名: VPNサービスのユーザー名 - パスワード: VPNサービスのパスワード
  1. 「.ovpnファイルをアップロード」をクリックし、先ほどダウンロードした設定ファイルを選択します
  2. 「OK」をクリックして保存します

ステップ4:VPN接続を開始する

  1. 追加したプロファイルの右側にある「接続」ボタンをクリックします
  2. 「接続済み」と表示されたら設定完了です
  3. ルーターに接続しているすべてのデバイスがVPN経由でインターネットに接続されます

TP-Linkルーターでの設定手順(OpenVPN)

ステップ1:設定ファイルの準備

ASUSルーターと同様に、VPNサービスの公式サイトからOpenVPN設定ファイル(.ovpnファイル)をダウンロードします。

ステップ2:ルーター管理画面にアクセスする

  1. ブラウザでhttp://tplinkwifi.net または 192.168.0.1 にアクセスします
  2. ルーターの管理パスワードでログインします

ステップ3:VPNクライアントを設定する

  1. 「詳細設定」→「VPNクライアント」に移動します
  2. 「追加」をクリックします
  3. VPNの種類で「OpenVPN」を選択します
  4. ユーザー名とパスワードを入力します
  5. .ovpnファイルをアップロードします
  6. 「保存」をクリックします

ステップ4:VPN接続を有効化する

  1. 作成したVPNプロファイルを「有効化」します
  2. 接続状態が「接続済み」になったら完了です

ExpressVPN専用ファームウェアの場合

ExpressVPNは一部のルーター向けに専用ファームウェアを提供しています。このファームウェアを使えば、ルーターの管理画面から直感的にVPNサーバーの切り替えや設定変更ができます。

  1. ExpressVPNの公式サイトからルーター用ファームウェアをダウンロードします
  2. 現在のルーターファームウェアをExpressVPNファームウェアに更新します
  3. ルーターが再起動したら、ブラウザでセットアップ画面が開きます
  4. ExpressVPNのアカウントでログインします
  5. 接続先サーバー(日本)を選択して接続します
ExpressVPNの詳細レビューはこちら

トラブルシューティング

VPN接続後にインターネットに接続できない

  • ルーターのDNS設定を確認してください。VPNサービスが提供するDNSアドレス、またはGoogle DNS(8.8.8.8)やCloudflare DNS(1.1.1.1)を設定してください
  • OpenVPN設定ファイルが正しくアップロードされているか確認してください
  • ユーザー名・パスワードが正しいか再確認してください(NordVPNの場合、通常のログイン情報ではなく、サービス認証情報を使う必要があります)

速度が極端に遅い

  • プロトコルをWireGuardに変更できる場合は試してください(OpenVPNより高速です)
  • ルーターのCPU使用率を確認してください。常時80%以上なら、より高性能なルーターへの買い替えを検討してください
  • 物理的に近いサーバーを選択してください

特定のデバイスだけVPNから除外したい

一部のルーターやVPNファームウェアでは「スプリットトンネリング」機能を使って、特定のデバイスをVPN接続から除外できます。NordVPNやExpressVPNの専用ファームウェアにはこの機能が含まれています。

よくある質問(FAQ)

Q: どんなルーターでもVPNを設定できますか?

いいえ、VPNクライアント機能を搭載したルーターが必要です。一般的な安価なルーターにはこの機能がないことが多いです。ASUSの中〜上位モデルや、TP-Linkの一部モデル、または専用のVPNルーターをおすすめします。

Q: ルーターVPNでNetflixやAmazon Prime Videoは見られますか?

NordVPN、ExpressVPN、Surfsharkは動画配信サービスへの対応に力を入れています。ルーター経由でも、対応するサーバーに接続すれば日本版のNetflixやAmazon Prime Videoを視聴できます。

NordVPNの詳細レビューはこちら

Q: ルーターVPNの設定が難しいと感じたら?

最も簡単な方法は、ExpressVPN AircoveやNordVPNの事前設定済みルーターを購入することです。これらは最初からVPNが設定されており、箱から出してすぐに使えます。また、各VPNサービスの公式サイトでは、主要ルーターごとの設定ガイドが公開されています。

Q: VPNルーターと通常のVPNアプリを併用できますか?

はい、併用できます。ルーターVPNをベースにしつつ、特定のデバイスではアプリ版のVPNで別のサーバーに接続するという使い方も可能です。ただし、VPNの二重接続(VPN over VPN)になるため、速度が低下する点には注意してください。

Surfsharkの詳細レビューはこちら

まとめ

ルーターにVPNを設定すれば、家庭内のすべてのデバイスを一括でVPN保護できます。特にApple TVやゲーム機など、VPNアプリをインストールできないデバイスを使っている方には大きなメリットがあります。

ASUSルーターなら標準ファームウェアで比較的簡単にVPN設定が可能です。設定に不安がある方は、ExpressVPNやNordVPNの専用ルーターも検討してみてください。

自分に最適なVPNサービスがわからない方は、AI VPN診断ツールをぜひお試しください。用途や予算に応じて、最適なVPNサービスを提案します。

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