VPNが遅い時の対処法|速度を改善する7つの方法【2026年最新】
最終更新: 2026年03月21日
VPN接続で通信速度が遅い時の原因と改善方法を7つ紹介。サーバー選択、プロトコル変更、スプリットトンネリングなど、具体的な速度アップの手順をステップバイステップで解説します。
VPN Navi編集部
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VPNに接続すると「動画がカクカクする」「ページの読み込みが遅い」と感じたことはありませんか?
VPNを使うと通信が暗号化されるため、ある程度の速度低下は避けられません。一般的に10〜20%程度の速度低下は正常な範囲です。しかし、それ以上に遅くなっている場合は、設定や環境を見直すことで大幅に改善できる可能性があります。
この記事では、VPNが遅い原因と、速度を改善するための7つの具体的な方法を紹介します。
VPNが遅くなる主な原因
VPN接続時に速度が低下する原因は、主に以下の5つです。
- サーバーとの物理的な距離 - 遠いサーバーほど遅延(レイテンシ)が大きくなる
- サーバーの混雑 - 多くのユーザーが同じサーバーに集中している
- VPNプロトコルの種類 - プロトコルによって速度に差がある
- 暗号化の負荷 - 古いデバイスでは暗号化処理がボトルネックになる
- ISP(プロバイダー)の帯域制限 - 特定の通信を意図的に制限している場合がある
方法1: 最寄りのサーバーに接続する
効果: 大|最も簡単で効果的な方法です。
VPNサーバーとの物理的な距離が近いほど、通信速度は速くなります。
手順
- VPNアプリを開く
- サーバーリストから現在地に最も近い国のサーバーを選択する
- 同じ国に複数のサーバーがある場合は、負荷率が低いサーバーを選ぶ
- 接続後、速度テスト(fast.comなど)で速度を確認する
目安: 日本国内のサーバーなら元の速度の80〜90%を維持できるのが理想です。アメリカやヨーロッパのサーバーでは50〜70%程度になることがあります。
NordVPNは日本国内だけで130台以上のサーバーを設置しており、混雑を避けやすい設計になっています。
方法2: VPNプロトコルをWireGuardに変更する
効果: 大|プロトコルの選択で速度が2倍近く変わることもあります。
手順
- VPNアプリの設定を開く
- プロトコルの項目を見つける
- WireGuard(NordVPNでは「NordLynx」)を選択する
- 接続し直して速度を確認する
プロトコル別の速度目安
| プロトコル | 速度 | セキュリティ | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| WireGuard / NordLynx | 非常に高速 | 高い | 最もおすすめ |
| IKEv2 | 高速 | 高い | モバイルにおすすめ |
| OpenVPN (UDP) | 中速 | 非常に高い | バランス重視 |
| OpenVPN (TCP) | やや遅い | 非常に高い | ブロック回避向き |
方法3: スプリットトンネリングを活用する
効果: 中〜大|VPNを通す通信と通さない通信を分けることで、全体の速度を改善します。
すべての通信をVPN経由にする必要はありません。動画ストリーミングやオンラインバンキングなど、保護が必要な通信だけをVPN経由にすることで、帯域を効率的に使えます。
手順(NordVPNの場合)
- NordVPNアプリの設定を開く
- スプリットトンネリングをオンにする
- VPNを通したいアプリを選択する(例:ブラウザ、ストリーミングアプリ)
- その他のアプリは通常のインターネット接続を使用する
活用例: Netflixの視聴はVPN経由、ゲームのダウンロードは通常接続、というように使い分けると、両方を快適に利用できます。
方法4: 有線LANに切り替える
効果: 中|Wi-Fiの不安定さが原因の場合に有効です。
Wi-Fiは電波干渉や距離による速度低下が起きやすく、VPN使用時にその影響が顕著になります。
手順
- LANケーブルをルーターとパソコンに接続する
- Wi-Fiをオフにする
- VPNに接続して速度を確認する
- Wi-Fi時と比較して改善していれば、Wi-Fi環境の見直しも検討する
ポイント: LANケーブルはカテゴリ6(Cat6)以上を使いましょう。古いカテゴリ5のケーブルでは、回線速度を十分に活かせない場合があります。
方法5: VPNアプリの設定を最適化する
効果: 小〜中|細かい設定の見直しで速度が改善することがあります。
確認すべき設定項目
- 自動接続の無効化 - 不要な時にVPNが動作していないか確認
- マルチホップ(ダブルVPN)の無効化 - セキュリティは高まるが速度は低下する
- 広告ブロック機能の確認 - 一部のVPNでは広告ブロックが速度に影響することがある
- 暗号化レベルの確認 - AES-128はAES-256より若干高速(セキュリティと要相談)
注意: セキュリティを犠牲にして速度を上げるのは推奨しません。まずは方法1〜3を試してからにしましょう。
方法6: ISPの帯域制限を確認する
効果: 大(該当する場合)|ISPが特定の通信を制限(スロットリング)している場合があります。
ISP(インターネットプロバイダー)が動画ストリーミングやP2P通信の帯域を意図的に制限していることがあります。皮肉なことに、この場合はVPNを使うことでむしろ速度が改善します。
確認手順
- VPNを切断した状態でfast.comで速度を測定する
- VPNに接続した状態で同じテストを実行する
- VPN接続時の方が速い場合、ISPの帯域制限が原因の可能性が高い
- 逆にVPN接続で遅い場合は、他の方法で対処する
方法7: より高速なVPNサービスに乗り換える
効果: 大|VPNサービス自体の性能が低い場合の根本的な解決策です。
無料VPNや古いVPNサービスを使っている場合、サービス自体の速度限界に達している可能性があります。
速度で評価の高いVPNサービス
- NordVPN - NordLynxプロトコルで業界最速クラス。日本国内サーバー多数
- ExpressVPN - 独自のLightwayプロトコルで安定した高速通信
- Surfshark - コスパに優れ、速度も十分な水準
速度テストの正しいやり方
VPNの速度を正確に測定するためのポイントを押さえておきましょう。
正確な速度テストの手順
- 他のアプリケーションをすべて閉じる(特にストリーミングやダウンロード)
- VPNを切断した状態でfast.comまたはspeedtest.netで速度を測定する(ベースライン)
- VPNに接続し、同じサイトで再度測定する
- 3回以上テストを行い、平均値を比較する
- 異なるサーバーやプロトコルでも測定し、最適な組み合わせを見つける
速度低下の目安
| 速度低下率 | 評価 | 対処 |
|---|---|---|
| 10%以下 | 優秀 | 対処不要 |
| 10〜20% | 正常 | 対処不要 |
| 20〜40% | やや遅い | サーバー・プロトコルの変更を検討 |
| 40%以上 | 遅すぎる | 本記事の方法を順番に試す |
よくある質問(FAQ)
Q. VPNを使うと必ず速度は落ちますか?
A. はい、暗号化処理とサーバー経由の通信により、ある程度の速度低下は避けられません。ただし、高品質なVPNサービスとWireGuardプロトコルの組み合わせなら、体感できないレベル(5〜10%低下)に抑えることが可能です。
Q. ゲームプレイ中のPing値を下げるには?
A. ゲームサーバーに最も近いVPNサーバーを選択し、WireGuardまたはIKEv2プロトコルを使用してください。UDPベースのプロトコルはTCPより低遅延です。
Q. 4K動画の視聴に必要な速度は?
A. 4K動画には約25Mbps以上が必要です。VPN接続時にこの速度を維持できない場合は、近距離サーバーへの切り替えとWireGuardプロトコルの使用を試してください。
Q. 無料VPNでも速度は改善できますか?
A. 無料VPNはサーバー数や帯域幅に制限があるため、速度改善には限界があります。速度を重視するなら、NordVPNやSurfsharkへの乗り換えが最も効果的です。
まとめ
VPNが遅い時は、以下の7つの方法を試しましょう。
- 最寄りのサーバーに接続する
- WireGuardプロトコルに変更する
- スプリットトンネリングを活用する
- 有線LANに切り替える
- アプリの設定を最適化する
- ISPの帯域制限を確認する
- 高速なVPNサービスに乗り換える
VPNの基本的な仕組みについてはVPNとは?初心者向けガイドで解説しています。